圭介は、慌ててそれを止めようとしたが、まるで子供がだだをこねているように、沙織は服を脱ごうとしてきかなかった。
そうこうしているうちに、脱ぎかけていた服が首のところまできた時に、さゆりのブラジャーから右の乳房がこぼれた。
先ほどまで男の本性を一度もあらわすことのなかった圭介の心にも、沙織の乳房がブラジャーからこぼれた瞬間に、この
セフレとやりたいとイヤラシイ男の本性が芽生えてきた。
圭介は少し緊張しながらニャリと笑うと、沙織の好きなようにさせた。
沙織は服を脱ぎ捨てると、ブラジャーから右の乳房をだしたままの格好でドタッっとトイレの壁に背中をつけてもたれかかり、目をつむったまま下を向いてだまりこくってしまった。
圭介はそれを見て、普段、誰にもみせたことのない不敵な笑みを浮かべた。後ろをふりかえりトイレのドアを閉めて鍵をかけた。最終電車が行ってしまったこの公園の周辺は静まりかえり、近くを通る車の音だけがひびいていた。
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