沙織と圭介は、
童貞の従業員が10人という小さな印刷会社に勤める同僚だった。
圭介は高校を卒業してこの印刷会社に就職、今年36歳になる。妻子もちの男性であった。
一方の沙織は、この春、短大を卒業したばかりで、この会社の事務員として働いていた。
その夜、二人が勤めている会社を今年定年退職する男性がいて、送別会が会社の近くにある飲み屋街で行われた。
圭介と沙織は、普段からそんなに仲のいいほうではなかったが、酒に弱い沙織が今夜は飲みすぎて酔っ払ってしまったため、沙織と家が一番近い圭介が、沙織を送るはめになったのである。
日頃から真面目な圭介だ。圭介が送り狼になるなどいう疑念は誰もいだかず、沙織を圭介にまかせた。圭介と沙織以外の者は、二人に別れを告げると、そのまま次の店へと繰り出した。
圭介は、酔って足元をふらつかせている沙織を抱きかかえながら、終電になんとか間に合うように駅へと急いだ。
少し歩きはじめたところで沙織が「うっ、く、くるしい」としどろもどろながら言った。
「大丈夫か」と圭介は心配そうに聞く。
沙織は「だ、だめ、歩けない」と言ったかと思うと、そのまま地面にへたりこんでしまった。
圭介はそれでも、なんとか沙織を抱き抱えると、また駅に向かって歩き出した。抱きかかえる圭介の腕に、こぶりながら柔らかい胸の感触が伝わってきたが、元来、生真面目な圭介の脳裏には、まだいやらしい男の感情は芽生えていなかった。
そして、また少し歩くと沙織はさきほどのように地面にへたりこんだ。
圭介は(まいったな、これじゃ終電にまにあわない)と心でつぶやいた。
「おい、歩けそうにないのか」と圭介が沙織に聞いたが、沙織は首を横にふるばかりだった。
-紹介 サイト-
童貞喪失してお金もGET!
↓↓
童貞フェチ:童貞好きセレブへ逆援で童貞卒業!